私たちが物を食べたとき、その前とで私たちの体重はどのように変化するのだろうか。例えば、いま100gのくだものを食べたとして、体重は何グラム増えるだろうか。答えは100gである。あたり前じゃないかと怒ってはいけない。それは食べたすぐの話なのだ。では、食べてから時間がたったらどうなるだろうか。 今から380年ほど前、あるイタリアの学者が、食べ物の重さと体重の関係を知るために、自分の体を使って体重の変化を細かく調べた。まず、人間が乗ることのできる大きなはかりを特別に作り、その上に何日間もすわりつづけて、食べたり飲んだり、大便や小便をしたりした。そして、そのたびに体重の変化を丁寧に計って調べたのである。 問:「食べだり飲んだり、大便や小便をしたりした」とあるが、だれがそれをしたのか。