やるときはやるけれど、気が向かないとしない。芸術家ならそれでもいいでしょうが、会社の仕事は、そういうやり方ではうまくいかないものです。 やる気が出てくるのを待っています。ひとたびやり始めると人の2倍も3倍もやってくれることがあるので、仕事のできる部類に入っていたりします。しかし、長い目でみると、このタイプも感心しません。ムラガありすぎるからです。 ウサギとカメの競争と同じで、やる気に頼る人はウサギ型になってしまいます。会社の仕事は継続性が求められるので、むしろカメ型のほうが結果的にはよいのです。 人がやる気になる条件は3つあるといいます。 第一は目的意識を持つこと、第二はスキになること、第三は環境が整うこと。この三つがそろったとき、人はやる気を出す。三つそろわなくても、どれか一つが際立っていれば、それなりにやる気を起こすようです。 1この条件がそろってもやる気にならない人もいます。自分では「がんばろう」と思っているのに、なぜかその気にならない。そういう人はどうしたらいいのでしょうか? 余計なことを考えず、とにかく体を動かしてみることです。朝、眠くて眠くて仕方がないとき、無理やり起きて体操すると、うそみたいにスッキリする。あれと同じです。 「行動というものは、常に判断の停止と批判の中止によって、初めて可能になる」という言葉があります。( 2 )、行動を抑えているのは、「ああでもない、こうでもない」という理屈や批判だというのです。