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人間も生物である以上、生きていくためには自己を取り巻いている自然に働きかけて、自然の中から取り出すなりあるいは自然を利用して、食物を獲得し、衣類を作り、住居を建てねばなりません。これがなんといっても自然と人間との関係で一番基礎的なことです。しかも、たいへん大事なことは、人間はこの自然への働きかけを、一人ずつで、ばらばらで行うのではなくて、多くの人と共同して行うということです。つまり社会的に行うということです。人間は本来的に 1 社会的動物 なのです。われわれはこの社会の仕組みを通して自然に 2 かかわりあって いるのです。そして、この社会の自然への働きかけの大きさを表すのが生産諸力ですし、社会が発展するということは、この生産諸力が大きくなることです。